駅からの道を歩いて帰る。コツコツ…と、アスファルトにパンプスの音が響く。

返事……。全然思いつかなかった。

これ以上踏み込むわけにはいかぬ、と思い、気を逸らすことしか頭になかった。

オタクとしての良心と、本心の狭間で葛藤してばかりで、返事を書くなんてそんな事全然思い浮かばなかったな……。




うん。そうだ。よし、手紙を書こう。

手紙を書いて、言いたいことを言って、これ以降、佑月くんと関わるのはもうやめよう。

私はまた、普通のオタクに戻って、今まで通り、今までそうしてたみたいに、また、佑月くんを応援しよう。


これは、”確実に読んでもらえるファンレター”。