年上彼女と年下俺様

そして旅行当日…。



枕が濡れてる…。



「響!?」

「ん~…。ダルイ…。」

「ヤダっ!!凄い熱いよ!?」

「涙止まらん…。」



響が泣いてる~…。



よりによってこんな日に…。



「どうしよう…。」

「喉痛いし頭痛いし鼻水出る…。」

「あたし…。」

「俺は平気だから行ってきて…。店長なんだから行かなきゃダメ。」



泣きながら言われると凄い罪悪感が残るんだけど~…。



帰りは明日の夕方だし…。



でも立場的彼氏が熱出したから行かないなんて常識に欠けてるよね…。



どうしよう…。



「行ってきて…。俺は大丈夫…。」



すっごいダメっぽいじゃん…。



取り合えず急いでお粥を作って行く準備をした。



「もしもし!!少し遅れます!!」

「寝坊か?」

「響が熱出しちゃって…。次の飛行機で追い掛けます!!」

「了解~。言っとくけど今日は本部も一緒だからな~。」



代理に電話して少し遅れると言っといた。



次の飛行機のチケットがギリギリ取れたからよかった…。