年上彼女と年下俺様

患者にモロバレの俺…。



「里佳は!?瀬良里佳!!どこですか!?」

「あっ、お待ちください!!」



受け付けの女にイラっとした。



早くしろ!!



「2階の216号室です。」

「どーも!!」



階段を駆け上がって部屋を探した。



あった…。



ノックナシで部屋に入った。



「響君…。」

「お兄さん…。里佳チャンは…。」

「胃潰瘍だってさ。随分痛いのムリしたのかな~って先生が言ってた。」

「胃潰瘍…。」

「仕事のストレス?それとも君?」



俺だ…。



俺が里佳チャンに…。



「俺…ですよね…。」

「あのさ、里佳は俺の大事な妹なんだよ。半端な事しないでくれるかな?」



兄がキレそうなのがわかった…。



マジ俺のせいだ…。



「すいませんでした…。」

「噂の子と付き合ってるの?」

「いえ…。」

「二股って噂は?」

「全くのウソです…。」

「じゃあ何で里佳がこんなになるのかな?」



ごめんな里佳チャン…。