年上彼女と年下俺様

ダメ元で受けた憧れのイタリアンレストランの面接に見事合格したあたし。



『店には来ないでよ!!』

『金ねぇから行けねぇよん。』



拓海は送り迎えしてくれるわけでも店に来てくれるわけでもなく。



まぁそれが普通だった。



『別れようかな~。』

『何で!?拓チャンカッコイイじゃん!!』



顔と踊ってる姿は大好きなんだよ?



でもあたしっている意味があるんだろうか…。



ヤキモチを妬かせてみようとわざと合コンに行った。



『イイ男いた?』

『呆れた…。』



全く妬きもしない…。



愛されてないと思う。



今だにデートは海かダンスかクラブ。



一人暮らしを始めたあたしの部屋に拓海が来たのは暮らし始めた日だった…。



あたしの了解もナシで…。



『今日からイチャろうや里佳!!』

『イチャんねーよ…。』



拓海のバカさと脳天気さは誰も勝てないと思う。