年上彼女と年下俺様

否定した所で何もならなそうだから愛想笑いでごまかした。



「盗んで帰ってイイですか?」

「お前に盗まれるとそれ以上になるからイヤなんだけど安田だから許す。少し座って待ってろ。」

「はい。」



厨房から出たあたし達は高級な雰囲気溢れるテーブルに向かい合わせに座った。



意味がわからない…。



「シェフ?これは…。」

「仕事の一貫。高級ランチ食わしてやるよ。」



ランチ…。



こんなお店入った事ない…。



それから出された料理の数々…。



ランチのフルコースだ…。



「どう思う?」

「すっごい美味しい!!このピンクの粒って?」

「ケッパー。」

「これがイイ!!」



たまに料理について話すくらいで無駄な話しはしなかった。



真面目だ…。



「このフルーツ何だと思う?」

「トマトのムース?」

「よくわかったな。食わせまくったかいがあった。」



楽しそう…。