「おっ、めっちゃ礼儀正しい子じゃん。楓、やるねぇ〜?」 出てきたのは、軽いノリの男の子。 髪色も明るくて、話し方もフランク。けど、どこか“本気の軽さ”じゃない。 「**橘 蓮(たちばな れん)**って言いまーす。楓とは……まぁ腐れ縁?」 「誰が腐ってんだよ」と楓がボソッと返すと、みんなが少し笑った。 (……笑うんだ) 学校では見たことのない彼の横顔に、少しだけ心が揺れた。 「……」 そのとき、倉庫の奥。誰よりも静かに、誰よりも存在感を放っていたのが――