ものすごいスピードでこちらへ走ってくる。
「大丈夫ですか!?お怪我は....」
「ちょっと、足をくじいてしまって。
大したことはなさそうですけど、思い切りコケてしまったので、地味に痛くて.....」
「申し訳ございません。
私も近くまで一緒について行けば...」
「ちょっと....!謝らないてください!
私の不注意なので!」
「すぐに手当をしなければ....」
そう言うと、
「ちょ、ちょっと.....!!!」
ヒョイっと持ち上がられたかと思えば、それはいわゆる“お姫様抱っこ”というもので。
こ、こんなところでこんな抱え方....!!
「あ、歩けます!
自分で歩けますから!!」
「ダメです、じっとしててください。
危ないですから。」
「で、でもこんなの、誰かに見られたら恥ずかしすぎますから....!!」
バタバタと両足をバタつかせる。
しかし、私が暴れれば暴れるほど佐伯さんの力が強くなっていく。
そして、
「黙らないともっと恥ずかしいことするよ?」
なんて、耳元で囁くから、いやでも大人しくならざるを得なかった。
暴れなくなった私を見て、「そ、いい子。」と言うと、そのまま私をお姫様抱っこしながら車へ。

