「こちらは、仕事でお世話になっている社長さんだ。」と、目の前のおじ様を紹介され、ぺこりと頭を下げる。
パパとママは顔見知りの人がたくさんいるから、いろんな人と会話をしている。
でも、私には全く誰が誰なのか分からない。
昔から、こういうパーティーに顔を出すのは多かったけど、いつになっても慣れない。
しばらくしてからお兄ちゃんとお姉ちゃんも合流。
ふたりは長男、長女ということもあり、私よりもこういうパーティーに出席しているし、顔見知りも多い。
いつも通り、私だけが取り残されたような状態だ。
「美羽様。
オレンジジュースとりんごジュース、どちらがいいですか?」
いつの間にもらってきたのか、両手にグラスを持った佐伯さんが立っていた。
「え、オレンジジュースで。」
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
佐伯さんの手からグラスを受け取り、ひとくち飲む。
「私、執事になってまだ日が浅いので、このようなパーティーには初めて足を運びました。」
「そうだったんですね。」
そういえば、佐伯さんって何歳なんだろう?
私と同い年と言われても違和感がないくらい、若く見えるんだけど。
私の執事になる前は、誰かのおうちにいたりしたのかな....?

