だから、普段はあまり着ないようなドレスを着て、メイクさんに髪の毛やメイクを施してもらった。
佐伯さんの運転するリムジンに乗り込み、会場へ向かう。
「パパ!ママ!」
「おお、来たか!」
「美羽はドレスがとても似合うわね!」
先に会場に到着していたパパやママと合流。
これからお兄ちゃんとお姉ちゃんもやってくる予定だ。
偉い人たちがたくさん集まっているパーティー。
だから、かなり緊張している。
「肩の力を抜いてください。
隣には私がおりますので。」
私が緊張していることに気づいたのか、佐伯さんが声をかけてくれた。
「ありがとうございます....」
とは言ったものの、そう簡単にリラックスなんてできない。
広い会場に、キラッキラのシャンデリア。
所狭しと並んだテーブルには、豪華な料理がびっしり。
パパとママの後ろをちょこちょこと着いていく。
「やあ、佐伯さん。
お久しぶりですなぁ。」
なんて、行き交う人たちに挨拶をされているパパとママ。
「もしかして、末っ子の美羽ちゃんかい。」
「ええ。そうです。」
「そうかー。さすが佐伯さんのお嬢さん。
可愛らしい方ですね。」

