執事に溺愛されまして




高級レストランのCMを見ているかのよう。


ナイフとフォークの使い方のスマートさも。
食事を口に運ぶ仕草も。



食べる時の伏せた目が、なんとも色っぽ.....



「グフッ...!!」


「お、お嬢さま...!?
大丈夫ですか!!」



ボーッとしながらご飯を食べていたら、喉に詰まってしまった。


わ、私ってば、なんてこと考えて....!



「ケホッ....」


「と、とりあえずお水を....!!」



私の元へやってきた佐伯さんは、私の背中をさすりながら水の入ったコップを口元へ運んでくれる。



「はあ....はぁ....
すいません....」



.....!!



コップから口を離し、顔を上げたのと同時に体が固まってしまった。


今の、この状況.....っ



想像以上に近くにあった、佐伯さんの顔。


私の背中をさする温かくて大きな手。



しかも私.....
佐伯さんの手から水を飲んでしまった....!!



むせてて、パニックだったとはいえ、グラスをもらって自分で飲めばよかったのでは!?




.....うわぁ。

私ってば、めちゃくちゃ恥ずかしいことをしてしまった。