「......本当、お嬢様には敵いませんよ。」
「え、何か言いましたか?」
「いえ、なにも。」
ボソッと何かを言っていたように聞こえ、聞き返したけど教えてはくれなかった。
佐伯さんはその後すぐにお風呂の準備をしてくれた。
私はといえば。
明日のお昼ご飯のことが楽しみでワクワクしていたのだった。
「───...いただきます!」
「いただきます。」
次の日の休日。
パパとママ相変わらず仕事で忙しそうで。
佐伯さんに部屋にお昼ご飯を用意してもらい、初めてふたりでのご飯。
部屋にあるテーブルに向かい合って座りながら、ご飯を食べる。
「このサラダのドレッシング、美味しいです。」
「それはよかった。シェフも喜びます。」
「フフフ、なんか、ふたりで食べるのは楽しいですね!」
なんか、とっても楽しい気分!
初めて会った時は緊張でガッチガチだったのに、今となっては嘘みたいに話せる。
今日は特に気分がいいからかも。
「お嬢様が楽しそうでなによりです。」
と、微笑ましそうに私を見ながら食事をしている佐伯さん。
食事してる姿を初めて見たけど、なんかとても様になっているなぁ.....

