今だ!と思った私は、その人たちを押しのけてそのまま走って逃げ出した。
「はあ.....っ、はあっ.....」
こ、怖かった....っ!
なんだったんだろう?あの子。
全然諦めてくれなかったし、私のことを見るあの視線。
舐めまわすような、決していい気のしない目線だった。
教室に戻ると、心配していたのか血相を変え私の元にやって来た彗ちゃん。
「ちょっと、美羽ちゃん!大丈夫?
全然帰ってこなかったし、なんかあった?」
「う、うん......ちょっと、ね。」
席に戻り、荒れた息を整えたあと、さっきあった出来事を彗ちゃんに話した。
「えーっ、大丈夫?何もされてない?」
「うん。何とか逃げてきたって感じ。」
「そっか。それなら良かったけど。
危ないね、その子。気をつけないとね!」
どこのクラスの誰なのか分からないけど。
もう、顔も見たくない。
思い出しただけで嫌な気分になる。
「美羽ちゃんは、超絶美少女で、今回みたいに変な男に目をつけられるくらいなんだから、少しは危機感持たないと!!」

