執事に溺愛されまして




見慣れない空き教室。


目の前には見たことのない男の子。



お昼休み、私は急に呼び出され、ここにやってきた。



私のクラスの子じゃない、顔も名前も知らない男の子。




この光景。なんとなく察しはついている。



「初めて会った奴にこんなこと言われるのはおかしいって思うと思うけど.....
一目惚れ、なんだ。
もし、好きな人とかいないなら付き合ってくれないかな.....?」




やっぱり。
想像していた通りのセリフ。


「ご、ごめんなさい....っ」



でも、私は付き合うことはできない。



恋愛ってまだよく分かってないし。



好きじゃない人と付き合うとかは、もっとできない。



相手の人にも悪いし。




「やっぱり、彼氏とかいるの?」



「いや、そういうわけじゃないんだけど....」



「それなら、一旦付き合って考えてみて、もしそれでも無理そうから諦めるからさ!」



え、えぇ....!



そんなこと言われても。
無理なものは無理だよ。




「そ、それでも、付き合うのはごめんなさい。」



頭を下げるけど、目の前の彼は諦めてはくれなくて。




「なんで?彼氏いないならいいじゃん!
誰にも迷惑かからないしさ。」



そ、そうじゃなくて....!!