執事に溺愛されまして





入学式で疲れたのもあり、お風呂に入ったあとはソファに沈まり、しばらく動けなかった。



「入学式はどうでしたか?
仲よくできるお友だちができたとか。」



「はい、帰りに声をかけてくれました。
それまでひとりだったので、とても嬉しかったです。」



「そうですか。よかったです。」と、佐伯さんは微笑んだ。




「帰り、校門でお話されている時、とても楽しそうにされていたので、本当に安心しました。」




そう話す佐伯さんの顔は本当に安心した、という表情で。



どんなことも自分のことのように気遣ってくれる佐伯さんは、本当にとても優しい人なんだろうな。




「佐伯さんは、お友だちとかいるんですか?」




「まあ、執事養成学校の同級生とは連絡を取ったり、たまに会ったりしています。」




「そうなんですね。」



佐伯さんがお友だちと一緒にいる時は、どんな話をするんだろう?



私の目の前では、“執事”としての姿しか見せないから。




笑ったり、少し意地悪されたりはあるけど。



佐伯さんの執事としてじゃない『普通の佐伯さん』がどんな人なのか、少し気になる。