ど、どうしよう.....
急にとんでもなくドキドキしてきたよ。
「美ー羽っ!顔、硬すぎよ!そんな緊張しなくなって!」
「で、でもー....」
「はっはっはっ!大丈夫だ、リラックスしなさい。お見合いするわけでもないんだから!」
「お見合いだったら、私たちもこんなに呑気にはしていられないわね」なんて、パパとママは笑っている。
も、もう....!他人事だと思って!
───コンコン
ノックの音が聞こえてすぐ
「失礼致します。」
と、低い男性の声が聞こえた。
「おお、早速来たみたいだ。入っていいぞ!」
ガチャリと扉が開かれる。
私はゴクッと固唾を飲んだ。
そこには漆黒のスーツに身を包んだ、1人の男性。
ペコ、と一礼をしてから部屋に入ってきた。
「紹介しよう!美羽の専属執事の佐伯(さえき)だ。」
「初めまして、美羽お嬢様。
これから美羽様のお世話をさせていただきます、佐伯と申します。」
と、深々と頭を下げる。
そんな礼儀正しすぎる姿にこちらまで体の力が入ってしまう。

