お風呂から上がってしばらくすると、佐伯さんが部屋までやってきた。
「失礼致します。
ホットミルクをご用意致しました。」
「あ、ありがとうございます。」
本当に、何から何までお世話してくれる。
逆に申し訳ないよ.....
「まだまだ冷える日が続いておりますので。
風邪をひかないように。」
佐伯さんが入れてくれたミルクを一口。
とても温かくて優しい味。
「とても、おいしいです。
ありがとうございます。」
「いえ。
....なんか、とてもいい香りがします。」
お部屋の中でスーッと大きく息を吸いながら佐伯さんは言った。
「たぶん、これの香りです。」
と、さっきまで塗っていたボディクリームを見せる。
キャップを開け香りを嗅ぐと、「たしかに、この香りですね。」と微笑んだ。
「美羽お嬢様にお似合いの、とても素敵な香りです。」
.....とことん褒めてくれる。
嬉しい。
嬉しいんだけど......毎回こんな恥ずかしいセリフ言われていたら、私の心臓がもたない。

