執事に溺愛されまして




みんなが私のことを想ってくれている。



表情を見ればわかる。



そう思ったら少しだけ、勇気が出てきた。



私も、頑張らないと。





ご飯を食べ終わり、部屋を出ると、外では佐伯さんが待ってくれていた。




「あ、お、お待たせしました。」




「いいえ。中からとても楽しそうな声が聞こえてきたので、こちらまで楽しい気分になりました。」



ニコッと笑いながらそう言う。




「佐伯さんは、とても、素敵な方なんですね。」



「え....?」



「あ、す、すいません....っ」




無意識にそんなセリフを口にしてしまった.....
は、恥ずかしい.....




「いや、なんか、私のことをたくさん気にかけてくれたり、私たち家族のこともそんなふうに言ってくれて。」



と、何とか言葉を続ける。




それって、心がとても綺麗な人じゃないとそんなこと思えないと思うから。




表情から伝わる。
心からそうに思ってくれてるんだな、って。




だから、佐伯さんは心が綺麗でとても優しい、素敵な人なんだろうな、って。



今日出会ったばかりだけど、私はそう思う。