執事に溺愛されまして




しばらく、部屋でひとりボーッとしていた。



いろんなことが起こり、頭の中を整理するのにも一苦労だった。



どのくらいの時間が経ったかは分からない。




───コンコン


不意にノックをされ、「開けてもよろしいでしょうか。」と、佐伯さんの声。




「はい、どうぞ。」



.....なんか、さっきのことがあったせいか、いちいちドキドキしてしまう。



こうやって、顔を合わせるだけでさえも。




「お夕食お支度ができたようです。
参りましょう。」



「はい。」




今までは、お手伝いさんが軽く呼びに来て自分で向かっていたけど、今日からはこうやって、佐伯さんが呼びに来る。



私の生活も大きく変わるんだなぁ....



お兄ちゃんとお姉ちゃん。
そして、パパとママは既に待っていた。




みんなで食卓を囲う、この時間はとても好き。



私は家族のみんなのことが好きだから。




他愛のない話をして、笑い合いながらの家族の団欒の時間。