急に真剣な眼差しで見つめられる。
え、な、なに...??
ゆっくりと、顔が近づいてくる。
私の頭の中はパニック。
え、ちょっと.....!?
急に変わった空気に、心臓がバクバクいい始める。
見つめられることに耐えきれなくなった私は、佐伯さんから目を離した。
「ど、どうしたんですか?」
耐えきれず声をかける。
「お嬢様はこれから、私に対して謝ることは禁止です。」
「....え?」
佐伯さんの言葉に目をあげると、バチッと視線が絡む。
長いまつ毛に、切れ長の目。
その奥で輝く瞳に吸い込まれそうになる。
「お嬢様は何も悪いことをしていないじゃないですか。なのに、謝ってはいけませんよ。」
「で、でも.....」
私のせいで、佐伯さんのことを困らせてしまったわけだし。
私がもっとしっかりしていれば......
「お嬢様がとても優しい方だということは、もう充分くらい伝わっております。」

