白石グループ。
世界有数の大財閥。
その名は誰もが知っている。
「───ということで、美羽も来月から高校生になる。....分かっているな。」
「えー?本当にその決まりって、守らなきゃいけないの?」
白石美羽(しらいし みわ)。
そんな大財閥に産まれた
いわゆるお嬢さま。
白石家に昔からある決まり。
【高校生になると同時に専属執事をつける】
そんな決まりを目前に控えた私に、パパが深刻そうな顔をしている。
中学校を卒業した私は春休み真っ只中。
来月の4月から晴れて高校生になる。
「あのなぁ...昔からある決まりなんだぞ?
守らなきゃいけないに決まっているだろう。」
そんなパパの言葉に怪訝そうな顔になる。
「でも私、執事なんて必要ないもん!」
なんて、私の言葉に盛大にため息をつかれる。
やれやれ、といった表情だ。
私は執事なんてつけなくても、ひとりでやっていける!
だって今までそれで生活できていたんだし!
「そんなことを言われたって、美羽の執事はもう契約してあるし、無理だなぁ。」
「えぇ〜.....」
そんなパパの言葉にうなだれる。

