ぜんぶ、ちょうだい。




呆れたように、私を見下ろしてくる先輩。

……そんな顔しないでくださいよ。
だって、寂しいんだもん。



「寂しいです……」



ボソッと呟いて、先輩の袖をそっとつまむ。

ほんの少しだけ、勇気を出して。

すると――



「はあ……」



また、ため息。



「先輩……私といるとき、ため息多くないですか?」



言ってから、ちょっと後悔。でも、言わずにはいられなかった。



「理由、聞きたい?」

「聞きたくないですっ!」



即答。
だって、どうせ――

“めんどくさい”とか “うざい”とか そういうやつでしょ?
聞かなくても、分かりますっ!

でも、そんなの…… 先輩の口から直接言われたら、 私のHP、ゼロになっちゃうし……。

……ねぇ、先輩。
ちょっとくらい、 甘やかしてくれても いいんじゃないですかね?