「明日から4日間いないから」
え……? 今、なんて……?
「……へっ?」
「修学旅行」
「……はい?」
……修学旅行。
そうか、そうだった。もうそんな時期なんだ。
「えっ…4日間も会えないんですかっ!?」
思わず、声が大きくなる。
「たった4日なんだけど?」
先輩は、いつも通り。
淡々としてて、冷静で。私の動揺なんて、気にもしてないみたい。
でも―― 私にとっては、たった4日じゃない。
だって、私は…… 泉先輩のことが、好きだから。
毎朝、昇降口で「おはようございますっ」って言うのが、私の一日の始まりで。
先輩の顔を見るだけで、頑張れる気がして。
それが、4日間もないなんて…… 寂しいに決まってるじゃないですか……。
「朝、待ってても俺いないからね」
「あっ、えっ!?」
そっか……。そうだよね。修学旅行だもんね。朝も早いんだろうし。


