ぜんぶ、ちょうだい。




「ね、あれ3年生じゃない?」



後ろの方から聞こえてきた女子の声。

つられて、窓の外を見ると――



「泉先輩だっ…!」

「は?」



清水も、私の声につられて外に視線をやる。

体操服! 次、体育!?

わー!今日は、朝からいいことしかないなぁ…!
あくびしてた朝も可愛かったけど、今の先輩も、最高にかっこいいです…!



「手振ってもいいかな?」



清水をチラッと見ると、またしても嫌な顔。



「俺に聞くな」



もうっ、さっきから冷たいっ。
いいじゃん、ちょっとくらい応援してくれても!

私は立ち上がって、窓を開けようと――



「なんで開けんだよ!?」



清水に、手を捕まれる。