ぜんぶ、ちょうだい。




「はっ…はいっ!」

「声でか」



泉先輩は、嫌そうな顔。
でも、私にはそれすらご褒美。



「そんな嬉しい?」

「これで公認ストーカーってことですよね?」



堂々と、先輩を追えるわけだっ…! 好きでいていいって、嬉しいに決まってます!



「ストーカーはやめて、堂々と会いに来たら?」

「…いいんですか?」

「期待はしないで」



全く、私の方を向いてはくれないけど―― う…嬉しすぎる…!

泉先輩が、私に“来てもいい”って言ってくれた。それだけで、世界がキラキラして見える。



「先輩がかっこよすぎて辛いです…」

「は?」



”勝手にしたら?”って言われたから、私は、堂々と好きでいます。



その冷たい顔も、かっこいいです。

前を向いてる、その横顔も、たまりません。

なんだかんだ優しいところも、ほっとけないところも、全部かっこいいです。


好きです。