ぜんぶ、ちょうだい。




「ひまちゃん、いつもごめんね…」



机に頬をつけて、横目でひまちゃんを見る。

ひまちゃんには、いつも迷惑かけてる。

同じ話ばかりして、同じ悩みを繰り返して。



「今度こそ、ほんとに終わりにしようかな…とりあえず、朝の挨拶だけでも…」



言いながら、自分でも信じてない。

でも、口に出すことで少しだけ気持ちを整理したかった。



「そうだね。それはやめた方がいいかもね」



ひまちゃんの声は、軽い。きっと、私に付き合うのがめんどくさくて、そう言ってる。

でも、それも分かる。何度も同じこと言ってる私に、呆れるのも当然だ。



「はぁ…」



ため息が机に落ちる。

諦めよう、諦めようって、もう何回思ったことか。

泉先輩に無視されるたびに、 冷たい目を向けられるたびに、 「もうやめよう」って思う。



でも、やっぱり――



先輩、もう少し私のこと見てくれてもいいじゃないですか。