ぜんぶ、ちょうだい。










「泉先輩!おはようございますっ」




昇降口。



毎朝、決まってその声が響く。



名前も知らない後輩。



俺がろくに挨拶を返したこともないのに、必ず、ここにいる。





「どうしたら、諦めてくれる?」





それだけを、ずっと考えてた。