ぜんぶ、ちょうだい。




嬉しい気持ちと、罪悪感とで、胸の中がぐちゃぐちゃになりそうだった。



「すき、です……」



好きです、先輩。



「私、先輩のことしか好きじゃないです……」



私が、先輩のこと好きだってこと、忘れないでください。



「先輩、ほんとにほんとに好きですよ……」


「うん、知ってるよ」



相変わらず無表情だなぁ……!

でも、そんな先輩にもキュンとしちゃう。



「じゃあ、俺もう行くから」



そう言って、私の横を通り過ぎて行く。

ほんと、ずるい。私のこと散々振り回して。


最初は、振られる前提だったのに。
気付いたら、誰にも渡したくなくて。私だけを見てほしくて。


――先輩のことが好きだから。

好きすぎるから。

だからこそ、清水とのことを思い出すたびに、尚更、自分のことが許せなかった。


胸の奥で、好きとごめんなさいが絡み合って、涙になりそうに滲んでいく。