ぜんぶ、ちょうだい。




「謝らないと、私たち、絶交だからっ!」



そう言ったのは、怒りからじゃなくて、悲しみからだった。

でも清水は、あっさり言った。



「いいよ。謝る気なんて、さらさらないし」



……この男っ!



「絶交なんて、お前を好きになった時点で覚悟してんだよ。アホ」



そう言って、わしゃわしゃと私の髪を撫でる。



「ちょっ…やめてよっ!」



意味が分からない。
なんで、そんなこと言えるの? いつから、そんなこと考えてたの?


ねぇ、清水。 私、まだ怒ってるよ。


だから、謝ってよ。 「ごめん」って言ってよ。 「友達に戻ろう」って言ってよ。

そしたら、 少しだけ、許せるかもしれないから。