クールな総長は私だけにとびきり甘い

お互いが自分の気持ちに気づき始めて数日後



沈む夕陽が空を赤く染める中、蓮はことはを静かに呼び止めた。


「ことは」

「ん?」

ことはが振り返ると、蓮は真剣な目で彼女を見つめていた。

「俺…ことはのことが、好きだ」

その一言が、ことはの心を一瞬で奪った。


鼓動が早くなり、足元がふわふわと浮くような感覚。

「私も……蓮くんのこと、ずっと…好き」

言葉にした瞬間、顔が熱くなるのを感じた。

蓮は照れくさそうに小さく笑いながらも、まっすぐな声で言う。

「これからは、俺だけのことはでいてくれ」

ことはは小さく頷き、ふたりは静かに見つめ合った。

その空気は、確かに“恋人”と呼べるものに変わっていた。