クールな総長は私だけにとびきり甘い

夜の風が倉庫の隙間からそっと吹き込む。


ことはは一人、星空を見上げながら心の中を整理していた。


蓮に出会ってから、私の世界はこんなにも変わった。

怖くて、戸惑って、それでも側にいると安心できる。

――あの人のこと、好きかもしれない。

そう思うと、胸がじんわり熱くなった。

でも、この気持ちを伝えられるのかな。

ことはは小さく息を吐き、蓮の笑顔を思い浮かべた。

「いつか、ちゃんと言えるかな。『好き』って。」