クールな総長は私だけにとびきり甘い

倉庫の薄暗い灯りの中、仲間たちの笑い声が遠くに響く。

ふと、ことはのことを考えていた。

――あいつ、ほんとに特別だ。

「姫」って呼ぶたび、胸がざわつく。守りたいって気持ちが、ただの義務じゃないって気づいたんだ。

無意識にことはの名前を何度も口にしている自分がいる。

──好きなんだ。

それはもう、言い訳できないほどの確かな感情だった。

蓮は拳を強く握りしめ、静かに決めた。

「絶対、守ってやる。ことはを、俺だけのものにするってな。」