クール女子との同居生活。

「えっと、苦手、なんだ」

「は、はい」

 まさか過ぎる事実に、思わず目を見開く。

 そういえば、食事会の時もあまり、はしが進んでいなかったな。

 才色兼備で高根の花と呼ばれる「花崎美亜」と桜田財閥令嬢の「桜田美亜」は、ピーマンと人参が嫌い。

 改めて考えると、可愛すぎて頬が緩む。

「そうか、苦手なのか~」

 やばい、俺絶対だらしない顔してる。

 俺の横で顔を真っ赤にして俯きながら、俺の作ったお弁当を頬張っている。

「~!!」

 ・・・幸せそうに食べるな。

 こんな緩み切った顔、俺しか知らない。

「・・・独り占めしたいな」

 つい零れてしまったその言葉に、俺は驚いた。

 さいわい、美亜には聞かれていなかったみたいだけど・・・

 俺は、美亜に対して独占欲を持っているのか・・・?

 ・・・いや、きっと美亜の姿が物珍しくて、他人に知られたくない、だけのはず・・・だよな?

 やはり、美亜といると調子が狂うな。