双子の悪女の身代わり〜実は私が創世の聖女です〜

 アリアドネと私は体型は似ているが、彼女の方が胸がある。
 よって、ドレスを着た時に胸の辺りが余ってしまったのだ。

「実は採寸の時は緊張して胸がいっぱいだったの。だから、少し大きくなっていたのではないかしら。あと、1ヶ月もすればぴったりになるわ。今日は布でも詰めて調整してくれる?」
「か、かしこまりました」

 私の厳しい言い訳にも、マリナは納得してくれた。
 
 おそらく孤児院の食事が質素だった為、胸の成長速度が遅れているのだろう。ここから、乳牛のミルクを沢山飲んで、胸を揉みまくればなんとかなる。

 やはり、1度経験しているだけあり、不測の事態への対応能力があるようだ。この調子で、セルシオの破滅の運命も回避できるようにしたい。