双子の悪女の身代わり〜実は私が創世の聖女です〜

私の言葉に反応した彼女の表情で私は自分の予想が当たっていたことを確信した。

 なぜそのような事をしたのか、私は彼女に聞かなければならない。

 時を戻すということは、日々より良い未来を掴もうとしている人々の歩みを巻き戻すことだ。

 私も母を殺され、父を失った時、時が戻ればと何度も願った。

 しかし、どんな悲惨な状況も受け止めて生きていかなければいけないのが人間だ。

 彼女が例え神だとしても、この世界で人として生きていく以上は人としての道理を守らせなければならないと思った。