婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!

「……ウィルバート様にはなにもかもお見通しですのね」

「だてに君より長く生きてないよ」


 じっと瞳を見つめられ、ロゼッタは胸がキュッとなった。
 と同時に、料理が運ばれてきて、二人は会話を中断する。


(美味しい……! 美味しいっ……! 生きててよかったぁあ!)


 前菜にスープ、魚料理を口に運び、ロゼッタは満面の笑みを浮かべる。と、ウィルバートがそっと目を細めた。


「美味しそうに食べてくれるね。ごちそうしがいがあるなぁ」

「だって、すごく美味しいんですもの。わたくし本当に幸せですわ!」

「それはよかった。普段、お城ではどんなものを食べてるの?」

「そうですわね……お肉料理やお魚料理、煮込み料理が主でしょうか? 美味しいんですけど、素材や調理工程はとてもシンプルなものばかりですのよ」


 それらは庶民が普段食べる料理より数段上なのだが、ロゼッタの理想とする生活とは程遠い。