「もちろん、ライノア様はとっても美しい顔立ちをしていらっしゃると思います。けれど、美しさじゃお腹は満たされませんし、いいお召し物も買えませんのよ? それでも、いつかわたくしとは違った価値観の誰かが、あなたのことをきっと愛してくれますわ」
「わかってますよ。別に気にしてません」
というか、自分がロゼッタの眼中にないことはむしろ喜ばしいことなので、変に気を使われたことがなんだか悲しい。
「ああ、見送りはこの辺で結構ですわ。ありがとうございました」
ようやく気が済んだらしい。やっと解放される――と内心安堵しつつ、ライノアは小さく息をついた。
「そうですか。それでは、もう二度とお会いすることはないかと思いますが」
「ええ、ごきげんよう。あなたにも素敵な出会いがありますように」
ロゼッタはそう言って満面の笑みを浮かべる。
(素敵な出会いね……)
ライノアはフッと小さく笑いつつ、もと来た道をひとり戻るのだった。
「わかってますよ。別に気にしてません」
というか、自分がロゼッタの眼中にないことはむしろ喜ばしいことなので、変に気を使われたことがなんだか悲しい。
「ああ、見送りはこの辺で結構ですわ。ありがとうございました」
ようやく気が済んだらしい。やっと解放される――と内心安堵しつつ、ライノアは小さく息をついた。
「そうですか。それでは、もう二度とお会いすることはないかと思いますが」
「ええ、ごきげんよう。あなたにも素敵な出会いがありますように」
ロゼッタはそう言って満面の笑みを浮かべる。
(素敵な出会いね……)
ライノアはフッと小さく笑いつつ、もと来た道をひとり戻るのだった。



