「その男はね、衣食住もままならぬほどお金がない上、自分でその状況を打破できるほどの能力も気概もない、とんでもない駄目な男ですの。そのくせ身分だけは高くて、わたくし本当に嫌いで。そんな男が視界の端に映ったものですから、気が動転してしまったのです」
説明しながら、ロゼッタは腸が煮えくり返るような感覚がする。ライノアは「やっぱり」といった表情を浮かべると、小さくため息を吐いた。
「いいんじゃないですか? 人間誰しも、苦手なものや人はいますから」
「わかってくれますの?」
「わかるもなにも、僕はあなたが苦手ですし」
「まあ……!」
しれっとそんなことを言うライノアに、ロゼッタは頬を膨らませる。
説明しながら、ロゼッタは腸が煮えくり返るような感覚がする。ライノアは「やっぱり」といった表情を浮かべると、小さくため息を吐いた。
「いいんじゃないですか? 人間誰しも、苦手なものや人はいますから」
「わかってくれますの?」
「わかるもなにも、僕はあなたが苦手ですし」
「まあ……!」
しれっとそんなことを言うライノアに、ロゼッタは頬を膨らませる。



