「ただいま戻りました、義母上」
「待ちくたびれましたよ、ヴィンセント」
「申し訳ありません。仕事を放り出すわけにはいきませんので」
「可愛いお嬢さんを待たせるほど、重要な仕事とは思えませんけどね」
近づいてくる彼を見上げ、私は唖然とした。
身長は一九〇センチ近くあるだろうか。肩幅もとても大きくて、お父様よりも威圧感を感じる。とても美しい顔をしていらっしゃるのに、見下ろされた私は無意識に委縮してしまった。
「お初にお目にかかります。ヴェルヘルミーナ・レドモンドです」
精一杯のカーテシーを披露した私の指は小刻みに震え、心臓が激しく鳴っていた。だからこの時、彼が小さく何か言ったのを聞き逃してしまった。
ゆっくりと顔をあげた私は彼と視線が合った瞬間、息を呑んだ。
なんて美しい人なのだろう。
日差しに輝く銀髪も琥珀色をした切れ長の瞳も、何もかもが美しい男性──ヴィンセント・ロックハートに私は見とれた。
彼の背景は、お伽話に出てくる庭園もかすむ薔薇で彩られているし、王子様よりも王子様然としている姿は反則だわ。
「待ちくたびれましたよ、ヴィンセント」
「申し訳ありません。仕事を放り出すわけにはいきませんので」
「可愛いお嬢さんを待たせるほど、重要な仕事とは思えませんけどね」
近づいてくる彼を見上げ、私は唖然とした。
身長は一九〇センチ近くあるだろうか。肩幅もとても大きくて、お父様よりも威圧感を感じる。とても美しい顔をしていらっしゃるのに、見下ろされた私は無意識に委縮してしまった。
「お初にお目にかかります。ヴェルヘルミーナ・レドモンドです」
精一杯のカーテシーを披露した私の指は小刻みに震え、心臓が激しく鳴っていた。だからこの時、彼が小さく何か言ったのを聞き逃してしまった。
ゆっくりと顔をあげた私は彼と視線が合った瞬間、息を呑んだ。
なんて美しい人なのだろう。
日差しに輝く銀髪も琥珀色をした切れ長の瞳も、何もかもが美しい男性──ヴィンセント・ロックハートに私は見とれた。
彼の背景は、お伽話に出てくる庭園もかすむ薔薇で彩られているし、王子様よりも王子様然としている姿は反則だわ。


