「レドモンド家が誇る魔法繊維と織物を、あの銭ゲバに牛耳らせるのは、勿体ないと思いませんか?」
「……この結婚で、ローゼマリア様が望んでいるのは、レドモンドの魔法繊維ですか?」
「そうね。でも、それだけではないのよ。レドモンド家というより、ヴェルヘルミーナの手助けをしたいと思っているのよ」
「私の手助け……?」
「ええ、私の本心はとっくに伝えていますよ」
まるで謎かけのように言って笑うローゼマリア様は、再び私の手を引いて歩き出す。
出会ってから、どんなことを言われたかしら。
やっと会えたと喜ばれ、人形遊びよろしく着替えさせられ、ヴィンセント様の出生の秘密を聞かされた。その一連の流れを思い出しながら、私は首を傾げた。
「ふふふっ、私、娘が欲しかったのよ。こんなに可愛くて賢い子が私の娘になるだなんて……この上ない、幸せですよ」
朗らかに微笑みながらそういわれるローザマリア様は、中庭に面するガラス張りの廊下を指さした。
そこには、初夏の花々が咲き誇っていた。
「……この結婚で、ローゼマリア様が望んでいるのは、レドモンドの魔法繊維ですか?」
「そうね。でも、それだけではないのよ。レドモンド家というより、ヴェルヘルミーナの手助けをしたいと思っているのよ」
「私の手助け……?」
「ええ、私の本心はとっくに伝えていますよ」
まるで謎かけのように言って笑うローゼマリア様は、再び私の手を引いて歩き出す。
出会ってから、どんなことを言われたかしら。
やっと会えたと喜ばれ、人形遊びよろしく着替えさせられ、ヴィンセント様の出生の秘密を聞かされた。その一連の流れを思い出しながら、私は首を傾げた。
「ふふふっ、私、娘が欲しかったのよ。こんなに可愛くて賢い子が私の娘になるだなんて……この上ない、幸せですよ」
朗らかに微笑みながらそういわれるローザマリア様は、中庭に面するガラス張りの廊下を指さした。
そこには、初夏の花々が咲き誇っていた。


