「一人でも良いから、跡継ぎが出来れば気が楽になるのではないか。養子を受け入れてはどうかと言われたのよ。でも色々と考えたら、それは難しかった」
「……諸侯から魔力の強い子を迎え入れたら、跡継ぎ問題に発展すると、考えられたんですね?」
「ふふっ、ヴェルヘルミーナは本当に頭が良いわ。そう、その通りよ。跡継ぎは嫡子と決まっています。本来、養子や庶子に侯爵位を渡すことは出来ない……。ただ特例として、嫡子が生まれなかったり魔力がうんと低い場合のみ、養子に爵位を渡すことができる」
「でも、一族の総意でなければならない」
「それだけでも厄介ですが、もしも、養子を迎えた後に子を授かったら、魔力の高い息子を養子に出した家は、どう思うかしら?」
おそらく、嫡子を疎んじるだろう。最悪、暗殺まで企てる者が現れてもおかしくない。
侯爵家ともなれば、その出産も仕事の内ということか。この方は、その重圧に打ち勝ったのだろうか。子どもを授かることが幸せと言えるようになったのだろうか。
「……諸侯から魔力の強い子を迎え入れたら、跡継ぎ問題に発展すると、考えられたんですね?」
「ふふっ、ヴェルヘルミーナは本当に頭が良いわ。そう、その通りよ。跡継ぎは嫡子と決まっています。本来、養子や庶子に侯爵位を渡すことは出来ない……。ただ特例として、嫡子が生まれなかったり魔力がうんと低い場合のみ、養子に爵位を渡すことができる」
「でも、一族の総意でなければならない」
「それだけでも厄介ですが、もしも、養子を迎えた後に子を授かったら、魔力の高い息子を養子に出した家は、どう思うかしら?」
おそらく、嫡子を疎んじるだろう。最悪、暗殺まで企てる者が現れてもおかしくない。
侯爵家ともなれば、その出産も仕事の内ということか。この方は、その重圧に打ち勝ったのだろうか。子どもを授かることが幸せと言えるようになったのだろうか。


