殺風景な砦の一角に花が咲き乱れ、現れた蝶や小鳥の幻は私の周りを飛び回った。
あれから何年経ったかしら?
今でも美しい幻影はしっかりと心に残っている。
思い出すだけで胸がきゅっと締め付けられる特別魔法。とびっきり綺麗で、キラキラしていて──突然のことにびっくりした幼い私は、涙を引っ込めて魔法に夢中になったんだわ。
その魔法を見せてくれたのは、美しい銀髪を風に揺らした青年。
優しく微笑んだ彼は、幻の花を私の髪に挿してくれたのよ。まるで、お伽噺の王子様のようだった。
幼い娘も令嬢として扱うスマートな振る舞いだったから、どこか名のある貴族のご子息だったのかもしれないわね。
あれから何年経ったかしら?
今でも美しい幻影はしっかりと心に残っている。
思い出すだけで胸がきゅっと締め付けられる特別魔法。とびっきり綺麗で、キラキラしていて──突然のことにびっくりした幼い私は、涙を引っ込めて魔法に夢中になったんだわ。
その魔法を見せてくれたのは、美しい銀髪を風に揺らした青年。
優しく微笑んだ彼は、幻の花を私の髪に挿してくれたのよ。まるで、お伽噺の王子様のようだった。
幼い娘も令嬢として扱うスマートな振る舞いだったから、どこか名のある貴族のご子息だったのかもしれないわね。


