私は継母の浪費癖から家を守り、なんとかレドモンド領を治めていた。
このリリアードのように領民は笑って暮らしていただろうか。セドリックが治めやすい状態を築けていただろうか。
必死すぎて、領民の様子を見ることが出来ていなかったかもしれないわ。
紺のスカートを握りしめ、小さく息を吐くと、向かいに座っていたダリアが手をそっと重ねてきた。
「何を弱気になられているのですか。ヴェルヘルミーナ様も、天から二物どころでない才を与えられた方です」
「私が?……ダリアは、不思議なことを言うわね。私には、金勘定の才くらいしかないわ」
思わず苦笑って継母の様な事を言った私に、ダリアは目を見開いて驚きを露にした。
まったく、何をそんなに驚いてるのかしら。幼い頃から一緒に育ったのだから、私が魔法が使えない無能だって、ダリアも知っているのに。
私がため息をつくと、ダリアは確信をもった顔をした。
「そのお姿で、何を言われるんですか。自信をお持ちください」
「姿って……」
このリリアードのように領民は笑って暮らしていただろうか。セドリックが治めやすい状態を築けていただろうか。
必死すぎて、領民の様子を見ることが出来ていなかったかもしれないわ。
紺のスカートを握りしめ、小さく息を吐くと、向かいに座っていたダリアが手をそっと重ねてきた。
「何を弱気になられているのですか。ヴェルヘルミーナ様も、天から二物どころでない才を与えられた方です」
「私が?……ダリアは、不思議なことを言うわね。私には、金勘定の才くらいしかないわ」
思わず苦笑って継母の様な事を言った私に、ダリアは目を見開いて驚きを露にした。
まったく、何をそんなに驚いてるのかしら。幼い頃から一緒に育ったのだから、私が魔法が使えない無能だって、ダリアも知っているのに。
私がため息をつくと、ダリアは確信をもった顔をした。
「そのお姿で、何を言われるんですか。自信をお持ちください」
「姿って……」


