「確かに、ペンロド公爵夫人は凄い方だと思います。でも、その急成長ぶりを妬む貴族も増え、危ういお立場になったではありませんか」
「そうね……でも、家を守るにはそうするしかなかったんじゃないかしら?」
「お家のためとも考えられますが」
「私たちにとって、結婚ってそういうものでしょ」
有力貴族は諸侯、他国の姫君を迎えることで領地を広げ、財力武力を成す。そして、夫人は子を成してその手助けをする。それが淑女の役割であり幸せなのだと、私も幼い頃から教育を受けてきた。
結婚していない私では、そこに幸せがあるかなんて分からない。
でも、セドリックの為に家を守れることが、今は何よりもの幸せよ。その為に政略結婚が必要というなら、きっとそこに幸せがあるんだと思うわ。
「そうね……でも、家を守るにはそうするしかなかったんじゃないかしら?」
「お家のためとも考えられますが」
「私たちにとって、結婚ってそういうものでしょ」
有力貴族は諸侯、他国の姫君を迎えることで領地を広げ、財力武力を成す。そして、夫人は子を成してその手助けをする。それが淑女の役割であり幸せなのだと、私も幼い頃から教育を受けてきた。
結婚していない私では、そこに幸せがあるかなんて分からない。
でも、セドリックの為に家を守れることが、今は何よりもの幸せよ。その為に政略結婚が必要というなら、きっとそこに幸せがあるんだと思うわ。


