まるで恋愛小説の挿絵。いいえ、おとぎ話のお姫様のように微笑んでいるのは、私……ではなく、私のお姉様。
周囲から「伯爵家の娘だなんてとんでもない」と言われるかと思いきや、エヴァン王子殿下の後ろ盾でもあるロックハート侯爵様は大歓迎してくださった。
ロックハート家に対立するペンロド公爵夫人が反対したことで、なかなか話が進まなかったけど、ついにこの日を迎えられたのね。
もしもエヴァン王子が王太子だったら、妨害が企てられたかもしれない。そうお姉様がいわれていたけど──
やっと、やっと結ばれたのよ!
この晴れ渡る空は、きっと、王子殿下とお姉様を歓迎しているんだわ。
だって、見つめ合う二人の瞳が晴れ渡る青空のように輝いているもの。
「お姉様、幸せになってね」
幸福感を噛みしめながら小さく呟くと、横に立つお父様が冷たい瞳をこちらに向けた。
周囲から「伯爵家の娘だなんてとんでもない」と言われるかと思いきや、エヴァン王子殿下の後ろ盾でもあるロックハート侯爵様は大歓迎してくださった。
ロックハート家に対立するペンロド公爵夫人が反対したことで、なかなか話が進まなかったけど、ついにこの日を迎えられたのね。
もしもエヴァン王子が王太子だったら、妨害が企てられたかもしれない。そうお姉様がいわれていたけど──
やっと、やっと結ばれたのよ!
この晴れ渡る空は、きっと、王子殿下とお姉様を歓迎しているんだわ。
だって、見つめ合う二人の瞳が晴れ渡る青空のように輝いているもの。
「お姉様、幸せになってね」
幸福感を噛みしめながら小さく呟くと、横に立つお父様が冷たい瞳をこちらに向けた。


