アデルハイム王国には、王族を祖にもつ公爵家が十二ある。その中でも最も力を持っているのはフォスター家だ。
古くから王国を支えて来た由緒あるフォスター公爵家は、現国王だけでなく有力貴族からの信頼も厚い。
そのフォスター家に近年対抗しているのがペンロド家で、我がレドモンド家はその家門になる。確か、お父様のお祖父様の奥様がペンロド家縁のお嬢様だったとか。
どんなに遠縁でも、血の繋がりをやけに大切にするのよね。特に、魔術師を輩出している家門は血筋に煩い。
我がレドモンド家も、古くから有能な魔術師を輩出してきた。でも私としては、この古い柵を断ち切って、大好きなお姉様の為に新しい繋がりを大切にしたい気持ちもあるんだけど。
もっとも重要なのがロックハート侯爵家になる。
フォスター公爵家の家門になるから、お姉様のことを考えるとお近づきになったらいいに決まっている。
でも、ペンロド公爵夫人にベッタリな継母が許すわけないのよね。
ややこしい貴族の相関図を頭に描き、私はため息をこぼした。
古くから王国を支えて来た由緒あるフォスター公爵家は、現国王だけでなく有力貴族からの信頼も厚い。
そのフォスター家に近年対抗しているのがペンロド家で、我がレドモンド家はその家門になる。確か、お父様のお祖父様の奥様がペンロド家縁のお嬢様だったとか。
どんなに遠縁でも、血の繋がりをやけに大切にするのよね。特に、魔術師を輩出している家門は血筋に煩い。
我がレドモンド家も、古くから有能な魔術師を輩出してきた。でも私としては、この古い柵を断ち切って、大好きなお姉様の為に新しい繋がりを大切にしたい気持ちもあるんだけど。
もっとも重要なのがロックハート侯爵家になる。
フォスター公爵家の家門になるから、お姉様のことを考えるとお近づきになったらいいに決まっている。
でも、ペンロド公爵夫人にベッタリな継母が許すわけないのよね。
ややこしい貴族の相関図を頭に描き、私はため息をこぼした。


