私の宣言に、ケリーアデルが目を見開いた。
「何を言うの!? 私は、アルバートと結婚の署名をしたわ!」
「それは認めます。ですが、その父は家に寄り付かず、リリアードの魔術師団で日々を過ごすようになりました」
「それは、あの人の仕事が忙しくてのこと!」
「えぇ。ですが、月に数度はお戻りになった。複数の侍女に確認しましたが、その間、父が貴女と夜を共にされたことはありませんでした」
「そ、それは、アルバートが疲れているだろうと思ってのこと!」
そう、レドモンド本邸にいらした時のお父様は、とても疲れていた。お母様がお元気だった頃は、魔術師団との行き来を苦にすることなんてなかったのに。
次第に、お父様は執務に手が回らなくなった。
それからよ。継母があたかも女主のよう屋敷で振る舞うようになったのは。
お父様のいないお屋敷は寂しかった。
きっとお仕事でお疲れなのよ。だから、私のことを気にかける余裕がないんだわ。お継母様がいうように、お疲れなのだから近づいてはいけない。──待つことも愛なのだと、幼い私は思い込まされていた。
「何を言うの!? 私は、アルバートと結婚の署名をしたわ!」
「それは認めます。ですが、その父は家に寄り付かず、リリアードの魔術師団で日々を過ごすようになりました」
「それは、あの人の仕事が忙しくてのこと!」
「えぇ。ですが、月に数度はお戻りになった。複数の侍女に確認しましたが、その間、父が貴女と夜を共にされたことはありませんでした」
「そ、それは、アルバートが疲れているだろうと思ってのこと!」
そう、レドモンド本邸にいらした時のお父様は、とても疲れていた。お母様がお元気だった頃は、魔術師団との行き来を苦にすることなんてなかったのに。
次第に、お父様は執務に手が回らなくなった。
それからよ。継母があたかも女主のよう屋敷で振る舞うようになったのは。
お父様のいないお屋敷は寂しかった。
きっとお仕事でお疲れなのよ。だから、私のことを気にかける余裕がないんだわ。お継母様がいうように、お疲れなのだから近づいてはいけない。──待つことも愛なのだと、幼い私は思い込まされていた。


