はした金なんて、とんでもない。
私が離れることで苦労するであろうレドモンドの親族、魔法繊維を製造している工場、職人、農家、多くの人たちへの支払いに数年困らないほどの財産を納めてくれたのよ。私の持参金となる権利は、それでも足りないくらいだといってね。
多額の結納金に舞い上がっていたじゃない。忘れてしまったのかしら。
いいえ、この結末を想像していなかっただけでしょうね。
だって、継母はなにも持参することなく、レドモンド家へ後妻として入ったのだから。
「母である私の承諾なく進めるなんて、許せるわけないでしょう!」
困った顔をした司祭様は、ローゼマリア様の方に視線をずらした。
「ロックハート家からは私ローゼマリアが、そして、レドモンド家からはヴェルヘルミーナの祖母であられるファレル伯爵夫人が証人として署名いたしましたわ」
「それがおかしいのよ! なぜ、母親である私がいるのに、わざわざ外から証人を呼ぶの!?」
ケリーアデルの訴えに、静かな微笑みを浮かべるローゼマリア様は、少しだけ首を傾げた。
私が離れることで苦労するであろうレドモンドの親族、魔法繊維を製造している工場、職人、農家、多くの人たちへの支払いに数年困らないほどの財産を納めてくれたのよ。私の持参金となる権利は、それでも足りないくらいだといってね。
多額の結納金に舞い上がっていたじゃない。忘れてしまったのかしら。
いいえ、この結末を想像していなかっただけでしょうね。
だって、継母はなにも持参することなく、レドモンド家へ後妻として入ったのだから。
「母である私の承諾なく進めるなんて、許せるわけないでしょう!」
困った顔をした司祭様は、ローゼマリア様の方に視線をずらした。
「ロックハート家からは私ローゼマリアが、そして、レドモンド家からはヴェルヘルミーナの祖母であられるファレル伯爵夫人が証人として署名いたしましたわ」
「それがおかしいのよ! なぜ、母親である私がいるのに、わざわざ外から証人を呼ぶの!?」
ケリーアデルの訴えに、静かな微笑みを浮かべるローゼマリア様は、少しだけ首を傾げた。


