「分かりました。ケリーアデル様へのお誘いは、いかがいたしましょうか」
「お継母様の分は、日にちが早いものから出席のお返事を。日が重なるものは、お伺いを立てます」
「かしこまりました。早急に取り掛かります」
手紙の束をざっと見て、送り主を確認した彼女は小首を傾げた。
「お嬢様、また、ロックハート侯爵家からお誘いが来ています」
「お断りして」
即答する私を見て、ダリアは切れ長の瞳を少し見開いた。そうして、納得できないといいたげに、手紙へと視線を落とした。
いいたいことが分からないわけでもない。
諸侯の勢力図を考えたら、第三王子エヴァン様の後ろ楯であるロックハート家とは、上手いこと付き合った方が得策といえるし。
お姉様がご成婚されたことで、ロックハート家とレドモンド家の関係は近しいものとなった。とはいえ、ロックハート侯爵様とペンロド公爵夫人の仲があまりよろしくないから、交流を持つことが躊躇われるのよね。
「お継母様の分は、日にちが早いものから出席のお返事を。日が重なるものは、お伺いを立てます」
「かしこまりました。早急に取り掛かります」
手紙の束をざっと見て、送り主を確認した彼女は小首を傾げた。
「お嬢様、また、ロックハート侯爵家からお誘いが来ています」
「お断りして」
即答する私を見て、ダリアは切れ長の瞳を少し見開いた。そうして、納得できないといいたげに、手紙へと視線を落とした。
いいたいことが分からないわけでもない。
諸侯の勢力図を考えたら、第三王子エヴァン様の後ろ楯であるロックハート家とは、上手いこと付き合った方が得策といえるし。
お姉様がご成婚されたことで、ロックハート家とレドモンド家の関係は近しいものとなった。とはいえ、ロックハート侯爵様とペンロド公爵夫人の仲があまりよろしくないから、交流を持つことが躊躇われるのよね。


