大きな手のひらが、私の両頬を包み込んだ。
「ヴェルヘルミーナの魔力は、とても強い輝きを持った純白だ」
「私の、魔力……でも……」
魔法が使えないと出かかった言葉を飲み込んで、ヴィンセント様から視線を逸らした。
クレア様のように突如、私も魔法が使えるようになるのかしら。そんな奇跡が、起きるというの?
鼓動が激しくなり、無意識に肩が上下した。
「大丈夫だ。もう、何も隠すことはない」
まるで、私が魔法を使えないと知っているような口振りに、さらに鼓動が跳ねた。
もしかして、隠さなくていいのかしら。
私が無能だと罵られた理由を。貴方に嫁げと言い渡されたのは、無能な子どもを成すためだっていうことを。全部、話していいの?
「ヴェルヘルミーナ……魔法の使えなかった母と、その母から生まれた私は無能だろうか?」
「──!? い、いいえ。そのようなことは決して!」
「何も心配することはない」
穏やかな微笑みに、肖像画の中にいたクレア様とローゼマリア様が重なった。
「ヴェルヘルミーナの魔力は、とても強い輝きを持った純白だ」
「私の、魔力……でも……」
魔法が使えないと出かかった言葉を飲み込んで、ヴィンセント様から視線を逸らした。
クレア様のように突如、私も魔法が使えるようになるのかしら。そんな奇跡が、起きるというの?
鼓動が激しくなり、無意識に肩が上下した。
「大丈夫だ。もう、何も隠すことはない」
まるで、私が魔法を使えないと知っているような口振りに、さらに鼓動が跳ねた。
もしかして、隠さなくていいのかしら。
私が無能だと罵られた理由を。貴方に嫁げと言い渡されたのは、無能な子どもを成すためだっていうことを。全部、話していいの?
「ヴェルヘルミーナ……魔法の使えなかった母と、その母から生まれた私は無能だろうか?」
「──!? い、いいえ。そのようなことは決して!」
「何も心配することはない」
穏やかな微笑みに、肖像画の中にいたクレア様とローゼマリア様が重なった。


