複雑なご関係だというのに、お互いに思いやり、ご子息をこんなにもお優しい方へと育てられた。
私の頬を、熱い涙が伝い落ちた。
「魔力がなくても、お幸せだったのですね」
「それだけではない。母の内側にあった魔力は、ある時、突如として解放されたのだよ」
意外な告白に、私の涙は引っ込んだ。
魔法が、解放された?
言葉の意味が分からずに目を白黒させていると、ヴィンセント様は私の頬を濡らす涙に触れた。
「ヴェルヘルミーナ、心配することはない。その胸の奥に輝く魔力は確かにある。私には、はっきりと見える」
ヴィンセント様の言葉に、震えながら「見える?」と訊ねれば、琥珀色の美しい瞳が優しい輝きをたたえた。
温かい手が慈しむように髪を撫でる。
「ウーラのいっていた能力を持つ者とは、幻惑の魔女と覚醒の魔女だけの話ではない。世の中には、様々な能力を持った者たちがいる。私は、魔力の色を見ることが出来るんだ」
「魔力の、色?」
「持っている魔力の本質によって、様々な色が見える。人だけではない、森の動物、植物、魔物、様々なものの中にある魔力の善し悪しが見える。それが私の能力だ」
私の頬を、熱い涙が伝い落ちた。
「魔力がなくても、お幸せだったのですね」
「それだけではない。母の内側にあった魔力は、ある時、突如として解放されたのだよ」
意外な告白に、私の涙は引っ込んだ。
魔法が、解放された?
言葉の意味が分からずに目を白黒させていると、ヴィンセント様は私の頬を濡らす涙に触れた。
「ヴェルヘルミーナ、心配することはない。その胸の奥に輝く魔力は確かにある。私には、はっきりと見える」
ヴィンセント様の言葉に、震えながら「見える?」と訊ねれば、琥珀色の美しい瞳が優しい輝きをたたえた。
温かい手が慈しむように髪を撫でる。
「ウーラのいっていた能力を持つ者とは、幻惑の魔女と覚醒の魔女だけの話ではない。世の中には、様々な能力を持った者たちがいる。私は、魔力の色を見ることが出来るんだ」
「魔力の、色?」
「持っている魔力の本質によって、様々な色が見える。人だけではない、森の動物、植物、魔物、様々なものの中にある魔力の善し悪しが見える。それが私の能力だ」


